Eno
ブライアン・イーノのドキュメンタリーを観てきた。
昨日1回、今日1回の、レア上映。
前回の追加上映は、広島までしか来ず、
よっぽど行こうかと思ったけど、日程合わず。
それがなんと、福岡で観れたのだ!
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ブライアン・イーノへの長時間のインタビュー、そして500時間を超える貴重なアーカイブ映像を組み合わせ、アーティストのブレンダン・ドーズと共同開発した自動生成システム「Brain One(ブライアン・イーノのアナグラム)」を導入。観るたびに構成や内容が変化する映画の常識を覆す全く新しい体験を実現。変化し続けるイーノのように、一度きりの上映体験をお見逃しなく!
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<公式サイトより>

帰宅後、夫にこの画期的な上映の話をしたのだが、
「オレは嫌だな、何が出てくるるかわからないまま見て、見てない他の映像も気になるじゃん」という反応。
わからなくもない、要は、ちゃんと編集され、一番いい形で編集されたものを見たいわけだ。
この、ランダムに出てくる形式だと、以前の上映での感想など書かれている人のを見ると、あ、これはなかったな、というのが結構ある。その、「意図せず」繰り出される構成が、一期一会、と、私は思う。生成画像と自分との、未知の化学反応を楽しむのかどうか。この上映の意図は、そこにある、と述べられている。私は、その化学反応の舞台に自分を置けたことが、とても有意義だった。
ヒトの記憶、体験は、後から取り出して眺めるごとに、その意味合いや重要性がどんどん変わっていく、と、イーノ氏が述べていた。まさに、それを体現したのがこの上映ではないか。監督やイーノ氏の意図、バイアスのかからない、事実を体験する一期一会。
じゃあ、別日で、違うバージョンを見れたら、また、違った発見があるだろう。でも、もし、機会があっても、私は行かないと思う。たった一回の機会だからこそ、それは、自分にとって特別な感動だと思うから。人の一生で関わることのできる人なんて、地球上の全人数からしたら、あまりにもほんの少しなんである。できる経験、見る景色、全て、塵ほどの量なんである。人は、その小さな小さな宝物を、後生大事に抱えて死んでいく。そういうことと、この上映の本質がリンクしてるような気がした。
で、私が、今日の一期一会で感じた一番は、「ロキシーミュージック」。アンビエント音楽の巨匠としてのイーノを観に行って、青年期のロック魂復活とは、これぞまさに一期一会反応!今、ロキシーミュージックの動画やら、観て回ってます。イーノの後任で加入したエディ・ジョブソンは、ヴァイオリニストなのだっ!!!しばらく、グラムロック漁りが続きそうです!

イーノ氏の話で面白いと思ったのは、「朝起きて、朝食、ニュースを見て、メールをチェックして、、、、インプットばかりで、身動きが取れなくなるので、外に出て散歩をして、何もしない時間を作ることにした、そうすると、アイデアが湧き、何をするべきかが自ずと見えてきたんだ」
なるほど、私は、典型的なインプット過多だな。音楽や映画、美術、直接触れているもの以外でも、情報情報情報、、、、。もう、お腹いっぱいなんである。今こうして、文章を書いてアウトプットをしているが、今期見た映画や、人との邂逅、たくさんのできごとを、下書きの記事のまま溜め込んでいる。インプットはいいが、きちんと消化できていないのだ。必ずではないが、こうして、文章化することで、私は、多々の経験を自分の血肉としているようなところがある。もし、読んでいただいてる方までいるとすれば、もう、ありがたいの極みである、ありがとうございます。下書きを少し煮詰めて、また、文章にしながら、自分の身に付けていきたいものであるが、同時に、インプットもほどほどにせんとなあ、と、気がついたのである。アウトプット、演奏や、楽曲作り、そっちに時間と労力を少しシフトしたいものである。
「朝ごはんを抜いてるから、腹ペコさ、今何時?11:30?帰ってすぐにご飯を食べよう。」
いや、朝ごはんは、簡単でいいから、食べようや、イーノさん。




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